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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成13年度(2001年度)
- 伊方3号機 燃料取替クレーン水中テレビリール制御盤の異常
- 通報連絡日時:2001年4月5日5時40分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
4月5日5時40分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 伊方3号機原子炉格納容器内の燃料取替クレーン点検作業員が、燃料取替クレーン水中テレビリール制御盤より、発煙していることを発見した。
- 制御盤の扉を開けて確認したところ、新たな発煙は発生しておらず、発煙が停止していることを確認した。
- 原因は調査中である。
原因と対策
- その後の四国電力株式会社の調査の結果、
- 水中テレビ用ケーブル巻取りリールのブレーキコイルの電気抵抗値が低下していること
- この回路に電源を供給している変圧器に過熱した跡があること
- 今後、原因究明のための詳細調査を実施する。
- 燃料取替え作業には影響ないが、仮設の水中テレビを準備することとする。
県としては、伊方発電所に職員を派遣し
- 四国電力の報告内容に間違いないこと
- 原子炉格納容器内の放射線等のモニタ値に異常のないこと
等を確認しています。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
ブレーキコイルへの供給電圧を高めに設定していたため、絶縁劣化が早まったことにより短絡し、変圧器に過電流が流れ、過熱、発煙した。
燃料取替は、仮設テレビを準備して実施した。
対策
- ブレーキコイル回路機器を新品に取替済。
- 変圧器を調整して、ブレーキコイルへの供給電圧を低減済。
- 燃料取替前後のブレーキコイル抵抗測定の実施を作業要領書に明記。