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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成13年度(2001年度)
- 伊方3号機 原子炉格納容器内での補機冷却水の漏えい
- 通報連絡日時:2001年5月3日11時13分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
本日11時13分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 本日、10時43分頃定期検査中の伊方3号機原子炉格納容器内で作業員が水漏れ(補機冷却水、放射能を含まない純水)を発見し、調査中である。
- 現在、水漏れ箇所は隔離し、漏れは停止している。
- 環境への放射能の影響はない。
原因及び復旧状況
本日20時58分、四国電力からその後の調査結果及び復旧状況について、次のとおり通報連絡がありました。
- 水漏れは、補機冷却水系統への水張り作業中、使用している仮設ホースの接続部(カプラ)が外れたことによることを確認した。
- 漏えい量は約1.2m3で、放射性物質は含まれておらず、漏えい水は全量回収した。
- 原因は、カプラの接続が不十分であったためと推定される。
- 念のため当該カプラを新品に取り替え、確実に接続するとともに、他のカプラの接続にも問題のないことを確認した後、当該系統への水張りを実施し、20時35分、異常のないことを確認した。また、ホースの確実な取付について関係者に徹底した。
- 水のかかった設備については、念のため、機能に異常がないことを確認する。
県としては、八幡浜中央保健所職員が、現地で復旧状況等を確認しました。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
仮設ホース接続器具(カプラ)の接続が確実に実施されておらず、接続状態の確認も不十分であったため、水張り時の水圧でカプラが外れ、補機冷却水(放射能を含まない系統水)が約1.2m3格納容器内に漏れたが、すべて格納容器サンプ等に回収された。
対策
- カプラ接続時の具体的な確認方法、水抜き・水張り作業前にカプラ接続状態を再確認することを周知するとともに、作業要領書に具体的に追記済。
- 作業床等の設置により作業性を改善する。