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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成13年度(2001年度)
- 伊方1号機 炉内中性子束分布検出器の挿入不良
- 通報連絡日時:2001年5月21日11時43分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
本日11時43分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 本日10時42分、毎月1回実施する炉内中性子束分布の測定試験において、36本ある案内管のうち1本に検出器が挿入できない事象が発生した。
- 今後、案内管の真空引きによる清掃を実施する。
- プラントの運転に通常使用している別の中性子測定設備には異常はなく、環境への放射能の影響もない。
異常の原因及び復旧対策
その後、14時15分、四国電力から次のとおり連絡がありました。
- 残りの案内管について、中性子束分布測定試験を実施した結果、挿入不良管は1本のみであり、12時41分、評価に必要なデータ採取は完了した。
- 駆動装置には異常ないため、過去の経験より、案内管内に炭酸化合物が生成・付着しているものと考えられることから、今後約2週間、すべての案内管の真空引きを実施する。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
炉内核計装案内管内に炭酸アンモニウム結晶が生成したため、案内管1本に検出器の挿入不良が発生した。残りの案内管の測定により必要なデータ採取は完了済。
対策
- 約400時間真空引きを行い、当該案内管に正常挿入を確認済。
- 前回発生時の対策として、定期検査後の早い時期の真空引きを実施することとしていたが、今後は毎回(毎月)の測定前に、真空引きを実施する。