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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成14年度(2002年度)
- 伊方1号機 充てんポンプ廻りの配管からの1次冷却水の微少漏えい
- 通報連絡日時:2002年9月2日16時00分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
9月2日(月曜日)16時00分、四国電力株式会社から、次のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡があった。
- 9月2日15時15分頃、通常運転中の伊方1号機の充てんポンプ1Cのパッキンリーク水戻り配管よりわずかな漏えい(5秒間に1滴程度)があることを運転員が発見した。[管理区域内]
- 詳細は、調査中である。
- 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。
その後、9月2日20時45分、四国電力株式会社から、次のとおり第2報がありました。
- 予備の充てんポンプ1Aを起動、同1Cを停止するとともに当該配管の隔離作業を実施し、同日20時08分、漏えいが停止したことを確認した。
- 今後、漏えい箇所の配管取替を行うとともに、漏えいした原因について詳細調査を行う予定である。
- 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。
異常の原因及び復旧状況
9月7日(土曜日)14時00分、四国電力株式会社から、その後の調査状況等について、次のとおり第3報がありました。
- 漏えい箇所の配管取替えを行い、本日、13時30分充てんポンプ1Cの運転状態において、漏えいのないことを確認し、通常状態に復帰した。
- 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。
県としては、職員を伊方発電所に派遣し、復旧状況等を確認しました。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
充てんポンプ運転に伴い、配管振動により発生した繰返し応力が当該部に加わり、疲労による割れが生じ、漏えいに至ったと推定される。
対策
- 当該配管を新品に取替え復旧
- 新配管は、より疲労強度に優れた曲げ管に変更。
- 他の充てんポンプ(1A、1B)に関しても振動測定を行い、振動変位が小さく疲労強度に対して十分裕度があることを確認。