平成14年度(2002年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方3号機 使用済燃料ピットエリアモニタの故障

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通報連絡日時:2003年1月6日5時25分
県の公表区分B

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:内 国への報告:なし

異常の内容

1月6日(月曜日)5時25分、四国電力株式会社から、次のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡があった。

  1. 1月6日4時32分、通常運転中の伊方3号機の使用済燃料ピットエリアモニタの線量当量率が高くなったことを示す信号が発信した。[管理区域内]
  2. 原因は、調査中である。
  3. 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。

その後、1月6日10時30分、四国電力株式会社から、次のとおり第2報がありました。

  1. 調査の結果、使用済燃料ピットエリアの放射線レベルに異常はなく、使用済燃料ピットエリアモニタの検出器の不具合であることを確認した。
  2. このため、当該検出器の取替を行い、正常であることを確認し、9時10分、通常状態に復旧した。
  3. 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。

県としては、八幡浜中央保健所職員を伊方発電所に派遣し、現場の状況等を確認しました。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

検出器周囲温度の低下に伴って、内部回路のコンデンサの容量が低下し、出力信号に発振(出力信号に本来とは異なる周波数等を持つ信号が現れる現象)を生じたものと推定される。

当該コンデンサはメーカでの検出器開発段階で選定した際に、使用条件による特性変化に対する確認が適切に行われていなかったと考えられる。

対策

  • 当該検出器を予備品に取り替え、健全性を確認のうえ復旧。
  • 同型の半導体検出器全数の当該コンデンサを代替品に取り替えることとし、当該検出器及び使用条件が同程度の検出器について取り替え完了。
  • 当該検出器のメーカに対し、調達管理の強化を図るよう要求するとともに、再発防止対策及びその実施状況を確認。

県の公表

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