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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成14年度(2002年度)
- 伊方2号機 定期検査で取り替えた1次系配管の弁(新品)の傷
- 通報連絡日時:2003年3月5日14時50分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし
異常の内容
3月5日14時50分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 3月5日14時00分、定期検査中の伊方2号機で、予防保全対策として取替を実施した1次系配管(加圧器補助スプレイライン)に設置されている逆止弁(新品)について、液体浸透探傷検査を実施したところ、弁座に指示が認められた。
- 詳細は調査中である。
- 本事象による環境への放射能の影響はない。
3月6日9時15分、四国電力株式会社から、次のとおり第2報がありました。
- 調査の結果、弁座に、半径方向5mm、縦方向8mmの線状の傷が確認された。
- 工場での製造段階の液体浸透探傷検査では、異常は認められていない。
- 今後、傷の発生原因について詳細に調査する。
- 当該弁については、弁一式を取り替えることとする。
- 本事象による環境への放射能の影響はない。
県としては、八幡浜中央保健所職員が伊方発電所に立ち入り、傷の状況等を確認しました。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
当該逆止弁の弁座のステライト(侵食防止のため表面に溶接している硬質金属)盛金溶接の際、溶接作業を開始直後に一時中断したため、盛金部の内部に凝固割れが発生。耐圧試験時の作用力により弁座表面まで割れが進展したものと推定される。
対策
- 当該逆止弁を新品に取り替え復旧。
- プラントメーカーに対し、品質管理の強化を図るよう要求するとともに、弁メーカーの再発防止対策として、作業要領書等を改訂し、盛金溶接作業を中断しないこととしたことなどを確認した。