- ホーム
- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成14年度(2002年度)
- 伊方2号機 補機冷却水系統逃がし弁からの純水漏えい
- 通報連絡日時:2003年3月18日11時52分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし
異常の内容
3月18日11時52分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 3月18日11時00分頃、定期検査中の伊方2号機で、作業員が原子炉格納容器内の床面に溜まり水があることを発見した。
溜まり水は、補機冷却水系統の逃がし弁が動作したことによるもので、現在、漏えいは停止している。 - 詳細は調査中である。
- 本事象による環境への放射能の影響はない。
異常の原因及び復旧状況
3月19日10時40分、四国電力株式会社から、次のとおり第2報がありました。
- 調査の結果、同系統に設置されている3台の逃がし弁が動作し、補機冷却水(純水)が漏えいしたことが判明し、
- 補機冷却水系統の圧力、温度等、事象発生時の系統状態に異常は認められないこと
- 3台の逃がし弁は、昨日まで前後隔離弁を閉としていたものを事象発生前に前弁の開操作を行ったこと
- 当該逃がし弁の設定値確認の結果、異常は認められなかったこと
- このため、逃がし弁が動作した際、冷却水が飛散することのないよう、逃がし弁出口側に飛散防止措置を講じ、3月19日10時15分、通常状態に復旧した。
- 本事象による環境への放射能の影響はない。
県としては、八幡浜中央保健所職員が伊方発電所に立ち入り、復旧状況等を確認しました。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
隔離弁機能検査の準備作業として、原子炉補機冷却水系統の格納容器入口隔離弁を開した際、当該隔離弁前後の圧力差及び配管内に残存する空気の影響により一時的な圧力変動が生じ、逃がし弁が動作したものと推定される。
対策
- 定期検査期間中、逃がし弁が動作した際に冷却水が飛散しないよう出口側に飛散防止措置を実施。
- 1号機、3号機についても定期検査期間中、同様の措置を講ずることとした。