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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成15年度(2003年度)
- 伊方3号機 セメント固化装置の自動停止
- 通報連絡日時:2003年4月3日12時40分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし
概要
4月3日12時40分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 4月3日11時46分、通常運転中の伊方3号機で、セメント固化装置の異常を示す信号が発信し、セメント固化装置の一部の機器(混練機)が自動停止した。
- 詳細は調査中である。
- 本事象によるプラント運転及び環境への放射能の影響はない。
その後、4月4日14時35分、四国電力株式会社から、次のとおり第2報がありました。
- 自動停止した混練機及び混練機関連設備について、当日の運転手順に問題がなかったこと、また、停止状態において各部に異常のないことを確認した。
- その後、各運転状態で確認を行っていたところ、混合槽に水を入れての洗浄運転において同様の事象が再現することを確認した。
- このため、今後、原因特定のため、さらに負荷電流特性調査等の詳細調査を行う。
- 本事象によるプラント運転及び環境への放射能の影響はない。
県としては、八幡浜中央保健所職員が伊方発電所に立ち入り、現場の状況等を確認しました。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
セメント固化装置の混練機の回転数制御を行うインバータに使用している電解コンデンサが液漏れを生じ、回路が短絡状態になったため、過負荷保護装置が動作し、自動停止したものと推定される。
対策
- 当該インバータの不良の認められた電解コンデンサを含む全ての電解コンデンサを取替え復旧。
- インバータの異常を早期に検知できるよう、定期点検において、負荷電流が流れた状態で電流を測定することとし、作業要領書を改訂。