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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成15年度(2003年度)
- 伊方1号機 原子炉補機冷却海水系統配管からの海水の漏えい
- 通報連絡日時:2003年5月1日18時32分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし
概要
定期検査中、海水系B系統を点検中、間違ってA系統のフランジを緩めたため、海水が漏えい。
調査の結果、作業員がA系統で作業要領の説明を受けたこと、作業開始時に対象箇所がB系統であることを失念していたこと、作業対象箇所が現場に明確に表示されていなかったことが原因と推定。
このため、作業前の確実な作業指示の徹底・確認及び点検対象のフランジを明確にする表示等の措置を講じた後、点検作業を再開。
プラント運転への影響及び環境への影響はなかった。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
作業リーダが作業内容の説明を対象ではない系統(A系統)で口頭のみで行ったこと、配管に系統及びフランジ番号の表示がなかったこと、作業要領書の配管図に系統名及びフランジ番号が記載されていなかったこと等により、本来B系統の配管フランジを開放すべきところを誤ってA系統のフランジを緩めたため、当該部から海水が漏えいしたと推定される。
対策
- 作業責任者等が作業員に作業を任せる場合には、作業対象等の作業内容を示した図面等を用いて確実に指示すること、説明は原則として作業対象機器で行い、やむを得ず作業対象でない機器で説明する時は、対象を間違わないよう注意が必要であることを所内関係者に周知。
- 今回点検の当該系統について、フランジ番号を明確に表示し点検を実施。
今後とも、作業対象には分解前にフランジ番号を明確に明示するとともに、恒久対策として直接配管にフランジ番号等を表記していくこととする。 - 当該系統の点検作業要領書について、配管図にフランジ番号等を明記するとともに、片系統は通水中である旨の注意事項を追記した。