伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

異常の内容

7月9日(水曜日)19時20分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。

1. 7月9日18時30分頃、定期検査中の伊方1号機の1次冷却材ポンプ封水注入系統の流量計計器元弁より微少な漏えいがあることをパトロール中の保修員が発見した。
2. 詳細は、調査中である。
3. 本事象による環境への放射能の影響はない。

異常の原因及び復旧状況

7月10日(木曜日)8時30分、四国電力株式会社から、原因及び復旧状況について、次のとおり連絡がありました。

1. 1次冷却系統の圧力、温度を低下させて当該弁を隔離し、微少な漏えいは停止した。(漏えい量は約21cc)
2. その後、当該弁の分解点検を行った結果、構成部品に欠損、割れ等の異常は認められなかった。
   また、過去の点検記録を確認した結果、弁蓋の締め付け管理等、組立作業に問題はなかった。
3. このことから、当該弁からの漏えいは、弁の開閉操作等に伴い、ダイヤフラムの締め付け状態が徐々に変化したことによるものと推定した。
4. このため、当該弁の弁内部品の取替及び手入れを行い復旧し、現在、1次冷却系統を昇温、昇圧中であり、引き続き漏えいのないことを確認する。

との連絡がありました。

県としては、八幡浜中央保健所職員が伊方発電所に立ち入り、現場の状況等を確認しました。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

弁の開閉操作等に伴い、ダイヤフラムの締め付け状態が変化し、部分的に締付面圧が低下したことにより、系統水がダイヤフラムのシールを通過し、弁箱と弁蓋の結合部から漏えいしたものと推定される。

対策

• 当該弁の弁内部品の取替及び手入れを行い復旧。
• 定期検査時の巡視点検や漏えい検査の都度、当該弁及び同型弁に漏えいのないことを確認し、通常運転時の弁の健全性を確保。

県の公表