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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成15年度(2003年度)
- 伊方発電所 雑固体焼却設備前処理装置ユニットからの油漏れ
- 通報連絡日時:2003年9月3日10時40分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし
異常の内容
9月3日(水曜日)10時40分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 9月3日(水曜日)9時45分、運転中の伊方発電所雑固体焼却設備で、前処理装置油圧ユニットからの油漏れを発見した。
- 前処理装置を直ちに停止し、油漏れは停止した。
- 詳細は調査中である。
- 環境への放射能の影響はない。
異常の原因及び復旧状況
9月4日(木曜日)9時30分、四国電力株式会社から、原因及び復旧状況について、次のとおり連絡がありました。
- 調査の結果、油圧ポンプ出口配管と圧力調整弁の接続フランジ部にわずかな隙間があり、Oリングが損傷していることが確認された。また、当該Oリングに正規の仕様のものよりも硬度の低いものが使用されていた。
- 当該Oリングを正規の仕様のものに取り替えた後、試運転を行い、漏えいのないことを確認し、本日9時15分、通常状態に復旧した。
- 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。
県としては、八幡浜中央保健所職員が伊方発電所に立ち入り、現場の状態等を確認しました。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
漏えいしたフランジの配管には接続フランジ面が3箇所あり、ずれを調整して全て正確に合わせる事が難しい構造であったこと、締付状態を目視で確認することが困難な場所であったため片締めとなったことから、運転時の内部圧力によりOリングがフランジ面から押し出され損傷し、漏えいに至ったものと推定される。
対策
- 当該フランジ部を含む3箇所のOリングを新品に取り替え漏えいのないことを確認し復旧。
- フランジ面を合わせ易くするため、当該フランジが取り付いている配管の一部を高圧ホースに変更。
- フランジ座が全面タッチする状態まで締め付けるときは、隙見ゲージ等を使用し確実に確認することとし、その旨を作業要領書に反映。
- 部品発注時は図面等で仕様を確認し、仕様の詳細を注文指示書等で確実に提示するよう「ヒューマンファクター教訓シート」により、所内関係者に周知。