- ホーム
- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成15年度(2003年度)
- 伊方1,2号機 脱塩水タンク水位計の故障
- 通報連絡日時:2003年10月25日16時46分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし
概要
通常運転中、脱塩水タンクの警報回路の異常を確認。
調査の結果、水位計3系統のうち警報回路につながる水位計の測定テープ(ステンレス製)が切断したため、水位警報発信及び水位制御が正常に行われていないことが判明。
このため、正常な水位検出器からの信号により水位警報等を発信するよう信号回路の変更を行い復旧。
プラント運転への影響及び環境への影響はなかった。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
脱塩水タンク水位計の測定テープ案内滑車を固定している軸受ネジが、経年的に摩耗し、一部が欠落した結果、当該滑車が脱輪して傾き、滑車のケースに固着した。そのため、測定テープが円滑に動かず、水位変動時のフロートの荷重変動により測定テープが切断し、水位の異常を示す警報が発信したものと推定される。
対策
- 水位計の警報・制御機能を別の水位計からの信号で行えるよう信号回路の変更を行い、健全性を確認し復旧。
- 同型式の水位計全数(41台)について、点検を実施した結果、ワイヤが外れていた現地水位指示計が1台確認されたが、従来より他の水位計で中央制御室で監視しており、次回定期検査において撤去することとする。
- 同型式の水位計について、定期点検時に測定テープ案内滑車の回転具合とがたつきがないことを確認することとし、作業要領書に反映した。また、測定ワイヤの取替作業においては、確実に接続するよう、接続手順を具体的に作業要領書に記載した。