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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成15年度(2003年度)
- 伊方3号機 格納容器内での補機冷却水(純水)漏れ
- 通報連絡日時:2003年10月31日11時30分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし
異常の内容
10月31日(金曜日)11時30分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 10月31日(金曜日)10時40分頃、定期検査中の伊方3号機において、原子炉格納容器3階において、作業員が水漏れを発見した。
現在、水漏れは停止している。 - 詳細は調査中である。
- 本事象による環境への放射能の影響はない。
異常の原因等
10月31日(金曜日)16時30分、四国電力株式会社から、異常の原因等について、次のとおり第2報がありました。
- 調査の結果、水漏れは、点検のため取外し中の1次冷却材ポンプ3Cモータ空気冷却器冷却水出口フランジから漏えいした補機冷却水(純水)約200リットルであることを確認した。
- これは、隔離閉止中の弁のシートリークによるものと推定されたため、当該弁の分解点検を実施した結果、弁体、弁座に損傷等の異常がなかったことから、漏えいは、弁シート部への微細なゴミ噛みによるものと推定される。
- 今後、当該弁の組立を実施した後、再度系統への水張りを行い、漏えいのないことを確認する。
- 本事象による環境への放射能の影響はない。
県としては、八幡浜中央保健所職員が伊方発電所に立ち入り、現場の状況等を確認しました。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
一次冷却材ポンプ3Cモータ空気冷却器冷却水出口弁を分解点検した結果、弁体シート面に微量のスラッジが付着していたが、弁体、弁座に損傷等の異常がなかったことから、漏えいは弁シート部への微細なゴミ噛みによるシートリークと推定される。
対策
- 当該弁の弁体および弁座等の手入れを行った後に復旧。また、水張り後の漏えいがないことを確認。
- 点検に伴う開放部があり、その系統の一部に水張りを実施する場合は、開放部の養生を確実に実施するとともに、水張り作業時には漏えいが無いことを確認することとし、作業要領書にその旨を記載した。