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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成15年度(2003年度)
- 伊方3号機 主給水ポンプウォーミング配管サポートのずれ
- 通報連絡日時:2003年12月8日18時45分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし
概要
定期検査中、主給水ポンプウォーミング配管の配管サポートが所定の位置からずれていることを保修員が発見。
調査の結果、隔離復旧に伴う主給水配管内の空気抜きが十分ではなく、配管内に空気が残留していたことから、ポンプの起動に伴う圧力変動が配管に作用し、5箇所のサポートがずれたものと推定。
このため、ずれたサポートを元に戻すとともに、目視及び液体浸透探傷検査により配管の健全性を確認。
また、空気抜きを十分に実施した後ポンプを起動し、サポートに異常のないこと及び漏えいのないことを確認し復旧。
環境への影響はなかった。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
給水系統配管の水張り空気抜きの際、空気が残留しやすい配管ルートを使用したこと、水張り空気抜き終了後、引き続き電動主給水ポンプを起動したことから、残留していた空気が圧縮・反発して圧力変動が発生し、その圧力変動が主給水ポンプウォーミング配管全体に作用したためと推定される。
対策
- 配管の目視点検、溶接部の液体浸透探傷検査により配管の健全性を確認し、配管サポートを元の位置に復旧するとともに、再度、配管内の空気抜きを十分に行った後、電動主給水ポンプを起動して異常の無いことを確認し復旧。
- 今後、主給水系統の水張り空気抜きには、空気が残留しやすい箇所に給水が流せる主給水B系統を使用すること、水張り空気抜き操作実施後、一定時間経過後に再度主給水ポンプ出口配管部の残留空気の有無を確認することとし、その旨操作手順書に反映した。
- 類似事象発生の可能性について検討した結果、当該系統以外に問題となる系統はないことを確認。