- ホーム
- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成15年度(2003年度)
- エタノールアミン排水処理装置の電解槽供給ポンプの故障
- 通報連絡日時:2004年2月13日12時35分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
通常運転中、エタノールアミン排水処理装置の定期点検において、同装置の電解槽供給ポンプ試運転後に当該ポンプを開放したところ、軸受部に損傷があることを確認。
点検の結果、ポンプ軸受部の焼付き・破損等が認められたため、羽根車、軸受等の部品取替が必要と判明。
このため、取替部品の手配を行い、入手次第復旧予定。
その間は、2台あるポンプの健全側のポンプを使用して運転。
プラント運転への影響及び環境への影響はなかった。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
電解槽供給ポンプA号機の試運転において、当該ポンプ出口ラインベント弁のテフロン製の弁膜が、排液による経年変化により変形し、当該弁を開操作しても弁膜と弁座の間が十分に開かない状態であった。このため、ポンプの水張りを実施したにもかかわらず軸受まわりに空気だまりが残り、その状態でポンプを運転したため、ポンプ軸受部の潤滑ができず損傷に至ったものと推定される。
対策
- 当該ポンプ及びベント弁の分解点検を実施するとともに、今回損傷したマグネットキャンユニット等のポンプ部品及びベント弁の弁膜を全て新品に取替え復旧。その後、試運転により異常のないことを確認。
- 排液による経年変化の予想されるB号機及び電解液ポンプの出口ラインベント弁について、4月中に弁膜の取替えを実施する。
- ポンプの水張り操作において、ベント弁の不調及びベンティングラインに詰まりのないことを事前に発見するため、排液貯槽の水位がH(高)レベル以上あることを確認のうえ、十分なベンティングを行うこととし、その旨を試運転要領書に記載。