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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成16年度(2004年度)
- 伊方1、2号機洗浄排水蒸発装置移送ラインからの漏えい
- 通報連絡日時:2004年5月1日15時19分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
5月1日(土曜日)15時19分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 5月1日(土曜日)14時30分、定期検査中の伊方2号機において、洗浄排水蒸発装置からドラミングバッチタンク2Aへの移送ラインにおいて、配管ににじみのあることを保修員が発見した。
- 詳細は調査中。
- 本事象による環境への放射能の影響はない。
異常の原因及び復旧状況
5月2日(日曜日)9時15分、四国電力株式会社から、異常の原因及び復旧状況について次のとおり第2報がありました。
- 調査の結果、漏えい量は約1滴/10分程度であり、傷は極めて微細なものであると推定される。
- このため、当該ラインを隔離した後、エポキシ樹脂で応急補修を実施し、5月2日9時00分、漏えいのないことを確認した。
- 取替用配管が準備でき次第、復旧作業を行うこととする。
- 本事象による環境への放射能の影響はない。
県としては、八幡浜中央保健所の職員が伊方発電所に立入、現場の状況等を確認しました。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
当該部は、不純物、酸素及び塩素を内包する配管で流れがないため、不純物が配管底部に堆積して内表面に隙間腐食が発生し、さらに加温装置により配管が60℃~85℃に加温された状態で、当該腐食部に濃縮液中の塩化物イオンが浸入して塩化物応力腐食割れが発生し、貫通に至ったものと推定される。
対策
- 当該漏えい部及びその後の調査で漏えい跡の認められた箇所については配管の取替えを実施。
- 当該配管は使用実績がなく使用する予定もないことから、今後撤去する。なお、それまでの間は両端の弁を閉止して隔離し、使用しない運用とする。
- 類似箇所の配管については、不純物の堆積や塩化物応力腐食割れを防ぐ観点から、使用しないときは純水による水張りを行い、加温装置を撤去する。