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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成16年度(2004年度)
- 伊方2号機余熱除去系配管の深傷検査による指示確認
- 通報連絡日時:2004年5月20日10時10分
- 県の公表区分A
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:国において確認中 備考:今回発表
概要
本日10時10分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 5月20日9時30分、第17回定期検査中の伊方2号機で、余熱除去系統配管取替工事において、再使用予定の弁の出入口接続配管の健全性確認を液体浸透深傷検査で実施したところ、欠陥指示を1箇所確認した。
- 詳細は調査中である。
- 本事象によるプラント運転および環境への放射能の影響はない。
その後、四国電力株式会社から、
- 指示のあった箇所は、約3cm×5cmの範囲で、配管外側に最大長さ約6mmの線または点状の指示が多数確認された。
- 付着物はなかった。
との連絡があった。
県としては、八幡浜中央保健所に現場の状況等を確認するよう指示しました。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
建設中に配管識別用として貼り付けられた塩化ビニルテープが、その後の原子炉の起動・停止に伴う高温水の通水により熱分解し、塩化物応力腐食割れが発生したものと推定される。
対策
中間報告後の状況等
- 塩化物応力腐食割れの可能性があり、かつ、テープ類を完全に除去し健全性を確認していない可能性がある296箇所全数についてPTを実施し、異常は認められなかった。
- 塩化物応力腐食割れの可能性はないが原子炉の運転に支障を及ぼす系統及び放射能を及ぼす系統のうち、今回定検で格納容器スプレイ系統の23箇所についてPTを実施し異常のないことを確認。
- 1,3号機についても、次々回定検終了までに、計画的に点検又は配管の取替えを実施する。