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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成16年度(2004年度)
- 伊方1、2号機海水淡水化装置の海水取水ポンプの故障
- 通報連絡日時:2004年9月1日13時45分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
通常運転中、海水淡水化装置の試運転のため、海水取水ポンプB号機を起動した際、当該ポンプが起動しなかった。
調査の結果、ポンプが手動で回転できないことを確認。当該ポンプを点検の結果、軸受部に付着した海生生物の影響により、回転が重くなったものと推定。
当該部の清掃を実施した後、組立て及び試運転を行い復旧。
プラント運転及び環境への影響はなかった。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
海水取水ポンプBを長期間停止していたことから、上部ケーシング用軸受と軸スリーブとの隙間に海生生物が付着し、軸受部の摩擦力が増加したため、当該ポンプの回転軸が回らなくなって、過負荷を示す信号が発信したものと推定される。
対策
- 当該ポンプの分解点検を実施し、付着している海生生物を取り除いた後、健全性を確認して復旧した。
- 海水取水ポンプ1台運転中は、1ヶ月に1回ポンプの運転号機の切り替えを行うよう内規を変更した。
また、海水淡水化装置が1ヶ月以上停止する場合は、海水取水ポンプを1ヶ月に1回運転するよう内規を変更した。