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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成16年度(2004年度)
- 伊方3号機ほう酸注入ライン(常用)の異常について
- 通報連絡日時:2004年12月18日13時00分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
12月18日(土曜日)13時00分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 12月18日(土曜日)11時58分、伊方3号機は通常運転中のところ、ステムフリーテスト実施において、ほう酸注入ライン(常用)が使用できないことが判明した。なお、ステムフリーテストに伴う出力降下は制御棒操作により正常に実施している。
- 詳細は調査中である。
- 本事象による環境への放射能の影響はない。
異常の原因及び復旧状況
12月19日(日曜日)14時15分、四国電力株式会社から、原因及び復旧状況について、次のとおり連絡がありました。
- その後、他のほう酸注入ラインが使用可能であることを確認し、また当該ラインからの漏洩等の不具合ではないことから、ほう酸が詰まっているものと推定した。
- このため、当該ラインについて、区画毎に順次通水確認を実施した結果、当該ラインが正常に通水できることを確認した。
- 詰まりは、当該ラインに滞留中のほう酸水が局部的に濃縮してほう酸が析出し、一時的に発生したものと推定される。
- 当該ラインは現状2ヶ月に1回通水しているが、今後1ヶ月に1回通水し、詰まりを防止することとする。
- 本事象による環境への放射能の影響及びプラント運転への影響はない。
県としては、職員を伊方発電所に派遣し、現場の状況等を確認しました。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
ステムフリーテストの実施頻度の変更に伴い、当該ほう酸注入ラインの使用頻度が毎月1回から2カ月に1回と少なくなったこと及びほう酸注入ラインは通常高濃度のほう酸水が滞留した状態となっていることなどから、配管垂直上部の空気だまり部でほう酸水が蒸発してほう酸が析出し、徐々に大きくなり、ほう酸注入ラインが一時的に詰まったものと推定される。
対策
- ほう酸注入ラインを区画毎に通水確認した後、1次冷却系統への通常の系統構成でほう酸水を注水し、正常に注入できることを確認。
- 通常使用するほう酸注入ラインについて、2カ月に1回のステムフリーテストを行わない月についても通水確認を実施することとし、内規を変更。