平成16年度(2004年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方2号機復水器の海水の漏えい

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通報連絡日時:2004年12月24日8時30分
県の公表区分B

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表

異常の内容

12月24日(金曜日)8時30分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。

  1. 12月24日(金曜日)7時50分、通常運転中の伊方2号機において、復水器ホットウェル2Dに微量の海水が漏えいしていることを確認した。8時00分現在、電導度約0.32マイクロジーメンス/cm。
  2. 詳細は追って連絡する。
  3. 本事象による環境への放射能の影響はない。

12月24日(金曜日)10時45分、四国電力株式会社から、その後の状況について、次のとおり第2報がありました。

  1. 漏えい個所特定の調査を実施中であり、今後、海水の漏えいを低減させる処置を実施するとともに、監視強化を行い運転を継続する。
  2. なお、漏えいした海水については、復水中の塩素等を除去する復水脱塩装置により除去されるため、運転上問題はない。
  3. 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。

1月5日(水曜日)14時30分、四国電力株式会社から、復旧状況等について、次のとおり第3報がありました。

  1. その後、主変圧器用CVケーブル取替に伴う計画的な発電停止に合わせて、復水器2D水室を隔離し、点検調査を行った結果、復水器細管1本が漏えいしていることが判明した。
  2. このため、当該細管に施栓を行うとともに、渦流探傷検査により、有意な指示が確認された細管32本に予防施栓を行い、1月5日14時00分、海水の漏えいのないことを確認した。
  3. 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。

県としては、八幡浜中央保健所の職員を伊方発電所に派遣し、復旧状況等を確認しております。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

細管漏えいの原因は、復水器ドレンマニホールドから回収されたドレン水等の衝突により20年以上の長期運転により減肉が徐々に進んだが、細管外面のピンホール上の凹み穴は、小さいものであったことから、通常の渦流探傷検査では検出されず、その後の運転の継続により、漏えいに至ったものと推定される。

対策

  • 発泡剤により漏えいが認められた細管1本について施栓を実施。
  • 通常の渦流探傷検査により有意な指示が認められた細管32本に予防施栓を実施。
  • 漏えいが認められた細管近傍で外面にピンホール状の凹み穴が確認された細管2本について予防施栓を実施。
  • 定期検査毎に当該部近傍の細管について、外観目視点検を行うよう作業要領書に記載。

県の公表

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