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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成17年度(2005年度)
- 伊方3号機抽気逆止弁動作試験における動作異常
- 通報連絡日時:2005年5月18日14時15分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
通常運転中、抽気逆止弁動作試験において、第3抽気逆止弁3Bが閉動作しないことを確認。
調査の結果、抽気逆止弁駆動用の電磁弁の不良を確認。
このため、当該電磁弁を新品に取替え、正常に動作することを確認し復旧。
プラント運転及び環境への影響はなかった。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
当該電磁弁が製造時のばらつきにより釈放電圧(電磁弁が励磁状態から無励磁になる時の電圧)が低かったことに加え、連続通電するとコイルの温度の上昇に伴い釈放電圧が低下する特性であったため、連続通電及び周囲温度の上昇に伴い釈放電圧が更に低下した。
このため、テスト時の供給電圧(約8V)を下回り(工場調査時:約6.9V)、テストスイッチを押しても当該電磁弁が釈放(復帰)しなかったため、抽気逆止弁が閉動作しなかったものと推定される。
対策
- 当該電磁弁を連続通電時にも釈放電圧の低下のない特性の新品に取り替え復旧。
- 他の抽気逆止弁の電磁弁については正常に動作することを確認しているが、念のため、次回定期検査時に同様の特性を有する電磁弁に取り替えることとし、取替えまでの間は表面を冷却しコイルの温度の上昇を抑制する。
- 抽気逆止弁の電磁弁を購入する際は、釈放電圧を確認指定できるように計器台帳にその旨記載する。