平成17年度(2005年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方2号機湿分分離加熱器ドレンタンク2Aの水面計元弁からの漏えい

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通報連絡日時:2005年7月3日11時33分
県の公表区分C

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表

異常の内容

7月7日(木曜日)15時05分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。

  1. 7月7日(木曜日)14時27分頃、通常運転中の伊方2号機において、制御用空気圧縮機2Aの警報(圧力低)が発信し、制御用圧縮機2Bが起動した。
  2. その後、制御用空気圧縮機2Aは「吐出空気温度高」により自動停止した。
    なお、制御用空気系統の圧力は、制御用空気圧縮機2Bにより正常に維持されている。
  3. 詳細は、調査中である。
  4. 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。

その後、四国電力株式会社から、

  • 制御用空気圧縮機は、2台あり、10日毎に切り替え運転を行っており、現在A号機が常用運転中であった。

との連絡があった。

7月8日(金曜日)14時30分、四国電力株式会社から、原因及び復旧状況について、別紙のとおり、第2報がありました。その概要は、次のとおりです。

  1. 調査の結果、制御用空気圧縮機2Aの制御回路に設置されている負荷運転と無負荷運転を切替えるための電磁弁に不具合を確認した。
  2. このため、当該電磁弁を新品に取り替え、運転状態を確認し、7月8日14時00分通常状態に復旧した。
  3. 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。

また、原子力安全・保安院では、当該事象については、法律に基づく報告対象には該当しないとの判断である。

県としては、八幡浜保健所の職員を伊方発電所に派遣し、復旧状況等を確認しております。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

電磁弁の繰り返し作動によって発生したコアの摩耗紛が、コアの頭部に付着して、プラグナットと一部が繋がり、コアがプラグナット同様に磁化されてしまったためコアの動作(吸引)が不十分となった。

このため、空気だめ、排気口側、シリンダ吸入弁側の経路が開状態で保持されたものと推定される。
このため、圧力低警報及び吐出空気温度高の警報発信に至ったものと推定される。

対策

  • 当該電磁弁を予備品(新品)に取替え復旧。
  • 念のため、制御用空気圧縮機2Bの同型電磁弁についても新品に取替。
  • 今回の定期検査で摩耗低減対策を施した改良型電磁弁に取替える。

県の公表

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