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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成17年度(2005年度)
- 伊方1,2号機海水淡水化装置B号機の蒸発器からの蒸気漏れ
- 通報連絡日時:2005年8月25日10時35分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
通常運転中、海水淡水化装置B号機の蒸発器から僅かな蒸気が漏れていることを保修員が確認。
点検の結果、蒸発器胴部に腐食減肉による貫通穴を1箇所確認。
このため、当て板による溶接補修を行い、漏えいのないことを確認し復旧。
プラント運転及び環境への放射能の影響はなかった。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
蒸発器(第2段)海水入口は、運転中100℃以上の高温の海水がループシール管から真上に流入するため、沸騰により発生した海水の微粒子が気水分離器を通り抜けて当該部に付着することにより、腐食環境にあることが考えられ、約30年間の長期使用により当該部胴板の腐食が徐々に進展し貫通に至ったものと推定される。
対策
- 貫通穴部を外面より当て板(炭素鋼)溶接補修を実施した。
- 海水淡水化装置A号機についても、胴板外面点検および当該部周辺の肉厚測定を実施した結果、B号機と同様の腐食による貫通穴が認められたため、同様に補修を実施した。
なお、1,2号機海水淡水化装置については、今年度中に耐食性に優れたものに取り替える。