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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成17年度(2005年度)
- 伊方3号機セメント固化装置脱水機の自動停止について
- 通報連絡日時:2005年8月26日10時30分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
8月26日(金曜日)10時30分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 8月26日(金曜日)9時45分頃、通常運転中の伊方3号機において、セメント固化装置の脱水機が自動停止した。
- 今後、原因を調査する。
- 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。
その後、四国電力株式会社から、
- 今後、脱水機本体、モーター部及び電源設備(インバータ)の点検を実施する。
- なお、プラント等から発生する排水は排水タンクに貯留されることから、当該装置の停止に伴うプラント運転への影響はない。との連絡があった。
県としては、八幡浜保健所に現場の状況等を確認するよう指示しました。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
脱水機が自動停止した原因は、
- 脱水処理終了後に実施する脱水機内部洗浄で、固形物が十分に洗浄されず堆積したこと
- 下部ケーシング及び固形物出口シュート管の内面に付着した固形物の付着量が徐々に増加し、固形物排出部の中カバー排出口を閉塞させたこと
から、固形物が排出できなくなり固形物排出部に固形物の部分的な詰まりが発生して、脱水機本体の摩擦抵抗が大きくなり、インバータが過負荷となり自動停止に至ったものと推定される。
対策
- 脱水機を開放点検し、固形物排出部及び下部ケーシング、固形物出口シュート管の内面に付着した固形物を取り除き、試運転を行い、運転状態に異常のないことを確認し復旧。
- 脱水処理終了後に実施する脱水機内部洗浄で、洗浄水量を増加させ、付着した固形物の除去の向上を図る。
- 運転操作画面で脱水機の電流値を連続監視できるよう設備変更し、過負荷の兆候がみられた場合には、清掃を実施するよう運転操作内規に記載。