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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成17年度(2005年度)
- 伊方2号機原子炉中性子検出器の異常について
- 通報連絡日時:2005年9月6日2時50分
- 県の公表区分A
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:国において確認中 備考:今回発表
異常の内容
9月6日(火曜日)2時50分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 9月6日(火曜日)2時5分、定期検査中の伊方2号機において、原子炉停止時に、中性子を測定している線源領域検出器2チャンネルのうち1チャンネルに指示が出ない事象が発生した。
- 原因は、調査中である。
- 本事象による環境への放射能の影響はない。
その後、四国電力株式会社から、
- 点検の結果、中央制御室の指示計器には異常はなかった。今後、検出器及び系統等の点検を実施する。
- 2チャンネルある検出器のうち1チャンネルについては正常に指示が出ており、原子炉の中性子測定に問題はない。
との連絡があった。
9月10日(土曜日)8時40分、四国電力株式会社から、復旧状況等について、次のとおり連絡がありました。
- 点検の結果、当該検出器の不良が確認された。
- このため、当該検出器を新品に取り替え、9月10日8時24分、検出器の健全性を確認し、通常状態に復旧した。
県としては、八幡浜保健所の職員を伊方発電所に派遣し、復旧状況等を確認しております。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
工場製作時における当該検出器の電極芯線(タングステン製、直径:30マイクロメートル)表面のニッケルメッキ不良による電極芯線腐食または電極芯線のよじれ等により、電極芯線の強度が徐々に低下し断線した可能性が高いと推定される。
対策
- 当該検出器を新品に取り替え復旧。
- 今後とも当該検出器の予備品を常備する。
- 検出器メーカーでの電極芯線表面のメッキ不良や傷の検査として、工場製作時の電極芯線外観検査の強化を要請。