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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成17年度(2005年度)
- 伊方2号機安全注入系統配管の探傷検査による指示確認
- 通報連絡日時:2005年9月30日13時30分
- 県の公表区分A
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
9月30日(金曜日)13時30分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 9月30日(金曜日)13時05分、定期検査中の伊方2号機において、2号機余熱除去系統配管のひび事象に伴うステンレス配管点検において、安全注入系統の配管で液体浸透探傷検査を実施した結果、欠陥指示(長さ約10mm)が1個所で確認した。
- 今後、詳細を調査する。
- 本事象による環境への放射能の影響はない。
10月5日(水曜日)15時30分、四国電力株式会社から、その後の調査状況等について、次のとおり連絡がありました。
- 欠陥指示は、配管溶接部表面に確認されたが、その後の調査のための表面の研磨(約1mm)および手入れにより、除去され、指示は、配管溶接部の溶接金属表面に止まっていたことが確認された。
- 今後、原因調査を実施する。
また、原子力安全・保安院に確認したところ、欠陥指示は微小であることから、法律に基づく報告対象には該当しないとの判断である。
県としては、八幡浜保健所の職員を伊方発電所に派遣し、調査状況等を確認しております。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
溶接施工時において、溶接終端部の溶接ビードの余盛部に生じた微小な割れが溶接金属内に存在し、今定期検査での配管点検に伴う表面磨き作業で確認されたものと推定される。
当該傷は、スンプ観察による割れ先端部の詳細観察より、進展性が認められず、かつ、溶接部の余盛範囲内に収まるものであったことから、当該部の構造健全性に問題はない。
対策
- 確認された傷は、研磨・手入れにより消滅。
- 傷の深さは余盛の範囲内であり、当該部の構造健全性に問題はないことから継続使用する。なお、当該部の液体浸透探傷検査及び超音波探傷検査を行い、構造健全性に問題のないことを確認。
- 本事象は、経年使用に伴う劣化現象ではないことから、定期事業者検査にて計画的に実施している供用期間中検査において、有意な欠陥がないことを継続して確認する。