平成17年度(2005年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方1号機安全補機開閉室空調ファンBの軸受部からの異音

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通報連絡日時:2005年10月20日16時00分
県の公表区分B

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表

異常の内容

10月20日(木曜日)16時00分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。

  1. 10月20日(木曜日)15時30分、通常運転中の伊方1号機において、安全補機開閉器室空調ファンBの軸受部から異音がしていることを保修員が確認した。
  2. 当該機は予備機(A号機)と切り替え、今後、原因を調査する。
  3. 本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。

その後、四国電力から、

  • 当該ファンについては、15時39分に予備機(A号機)に切り替えており、安全補機開閉器室の空調制御に支障はない。
  • なお、当該ファンは2台(A,B号機)あり、1ヶ月毎に切り替え運転を実施している。
  • 今後、当該ファンを分解点検し、原因調査を実施する。

との連絡があった。

10月25日(火曜日)13時20分、四国電力株式会社から、その後の復旧状況等について、次のとおり連絡がありました。

  1. その後、当該軸受部を分解点検した結果、ベアリング外輪に割れが確認された。
  2. このため、当該軸受を新品に取り替え、試運転を行い、10月25日11時50分異常の無いことを確認し、通常状態に復旧した。
  3. また、当該軸受については、今後調査する。

県としては、八幡浜保健所の職員が伊方発電所に立ち入り、復旧状況等を確認しました。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

当該ファンからの異音の原因は、ファンの軸受外輪が約3年間の運転に伴う疲労により損傷し発生したものと推定される。

軸受の損傷原因は、

  • 事象確認以前の保守運転状況に異常が認められないこと
  • 一般的に軸受の寿命は個体差が大きいこと

から、個体差により通常より早く疲労損傷に至ったものと推定される。

対策

  • 当該ファンの軸受を新品に取り替え、試運転を行い、運転状態に異常のないことを確認し復旧。
  • 安全補機開閉器室空調ファンが故障等により運転できない場合は、従来どおり、速やかに予備機に切替え、補修等を行う。

県の公表

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