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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成18年度(2006年度)
- 伊方1号機高圧注入ライン流量計の故障
- 通報連絡日時:2006年5月13日17時20分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
5月13日(土曜日)17時20分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 5月13日(土曜日)16時59分頃、調整運転中の伊方1号機で、中央制御室の高圧注入ライン低温配管側流量の指示計器に異常があることを保修員が確認した。
- 現在、詳細は調査中である。
- 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。
5月13日(土曜日)22時05分、四国電力株式会社から、その後の状況等について、次のとおり連絡がありました。
- 高圧注入ポンプが停止中であり、当該流量計は本来ゼロを指示しているべきところ、約20m3/hを示していた。また、下流側の流量計はゼロを指示していた。
- 点検を行った結果、電気回路の部品(アンプカード)に異常が確認されたことから、当該部品を取替えを行い、検出器の指示値に異常のないことを確認して、19時39分に復旧した。
- 本事象は、流量検出器部品(アンプカード)の不良であり、高圧注入機能には問題はない。
- 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。
県としては、八幡浜保健所職員が伊方発電所に立ち入り、現場の状況を確認しております。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
当該流量検出器のアンプカードのゼロ調整ボリューム内の金属表面上に酸化皮膜が存在する状態でゼロ調整ボリューム操作を行ったことにより、接点が接触不良状態となり、その結果検出器出力信号が不安定となったものと推定される。
対策
- 当該検出器のアンプカードを予備品と取り替え、健全性を確認のうえ復旧した。
- アンプカードのゼロ調整ボリュームを操作して検出器の調整を行う場合、十分に酸化皮膜を除去した上でゼロ点調整を行うこととし、作業要領書に記載。