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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成18年度(2006年度)
- 伊方発電所における地震の観測及び伊方1号機制御棒位置表示装置の不良
- 通報連絡日時:2006年6月12日5時38分
- 県の公表区分A
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:- 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
6月12日(月曜日)5時38分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 6月12日(月曜日)5時01分頃、伊方発電所において以下のとおり地震を感知しましたが、伊方発電所2号機は異常なく運転を継続している。
- 1号機22ガル
- 2号機21ガル
- 3号機24ガル
- 念のため、設備の巡視点検を実施しており、結果については後ほど連絡する。
- 地震による環境への放射能の影響はありません。
6月12日(月曜日)9時30分、四国電力株式会社から、その後の点検状況等について、第2報がありました。
- 地震に係る設備の巡視点検を終了した。
- 巡視点検の結果、停止中の伊方1号機の制御棒位置指示装置の不具合を確認したため、今後、点検を行う
- これ以外の設備については異常のないことを確認した。
その後、四国電力株式会社から、制御棒位置指示装置の点検を行った結果、
- 信号検出回路の入出力を切り替えるスイッチ操作により、制御棒位置指示値は正常に復帰した。
- 信号検出回路カード内に何らかの不良が生じ、その後のスイッチ操作により不良が解消したものと推定される。
- 念のため当該カードを予備品に取り替え、16時30分に通常状態に復旧した。
県としては、八幡浜保健所職員が伊方発電所に立ち入り、現場の点検状況等を確認しております。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
地震による巡視点検の結果発見された制御棒位置指示装置の不具合は、当該装置の信号処理カードの一時的な不具合により出力信号の揺らぎが発生し、指示計指示に揺らぎが生じたものと推定される。
なお、現地及び工場においても、タッピングにより出力信号が変化しなかったこと及びカードの構造上振動により不具合を起こす部品がないことから、今回の不具合は地震との因果関係はないものと推定される。
対策
- 当該カードを予備品に取り替えた。
- 信号処理カードを予備品として今後とも準備しておく。