平成18年度(2006年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方1号機廃液フィルタ室入口付近での水たまり

一覧に戻る
通報連絡日時:2006年9月14日12時32分
県の公表区分B

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表

異常の内容

9月14日(木曜日)12時32分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。

  1. 9月14日(木曜日)11時40分頃、通常運転中の伊方1号機において、廃液フィルタ室入口付近に水たまりがあることを放射線管理員が発見した。
  2. 詳細は調査中である。
  3. 本事象によるプラント運転及び環境への放射能の影響はない。

その後、四国電力株式会社から、

  • 漏えいは、蒸気発生器ブローダウン試料採取系統配管からの漏えいである。
  • 系統を隔離して漏えいは止まっている。
  • 今後配管を取り替え、原因調査を実施する。
  • 本事象によるプラント運転及び環境への放射能の影響はない。

復旧状況等

9月15日(金曜日)10時18分、四国電力株式会社から、復旧状況等について、次のとおり第2報がありました。

  1. 調査の結果、蒸気発生器1Aブローダウンサンプリング配管溶接部付近から2次系水が漏えいしていることを確認した。
  2. 当該部を新品に取り替え、本日9時20分、漏えいのないことを確認し通常状態に復旧した。
  3. 漏えい水は、ウエスで拭き取るとともに、念のため放射能測定を行い、放射能を含んでいないことを確認した。
  4. 本事象によるプラント運転及び環境への放射能の影響はない。

県としては、八幡浜保健所の職員が発電所に立ち入り、復旧状況等を確認しております。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

水たまりの原因は、蒸気発生器Aブローダウンサンプリング配管の現地溶接時、溶接姿勢が十分確保できない状況でソケット溶接作業を実施したことから、溶接不良(溶け込み不良およびブローホール)が生じ、プラントの運転や起動・停止による蒸気発生器二次側圧力・温度変化により溶接部が疲労し、わずかな溶着部分が貫通して漏えいに至ったものと推定される。

対策

  • 狭所においても的確に溶接できる自動溶接機を使用し、当該漏えい箇所を新しい配管に取替えた。取替えにあたり、溶接部をより信頼性の高い突き合わせ溶接にした。
  • 1、2号機の蒸気発生器ブローダウンサンプリング系統および一次冷却材系統に接続されているサンプリング系統であって高温・高圧の流体が通水されることにより溶接部が温度・圧力変化するソケット溶接箇所を計画的に突き合わせ溶接継手に取替える。

県の公表

GET Adobe Acrobat Reader
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、
Adobe Acrobat Readerが必要です。
Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、
バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。
異常通報連絡 メニュー
ページの先頭へ