- ホーム
- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成18年度(2006年度)
- 伊方発電所における地震の観測及び観測用地震計の出力の異常
- 通報連絡日時:2006年9月26日7時03分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
9月26日(火曜日)7時55分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 9月26日(火曜日)7時03分頃、伊方発電所において以下のとおり地震を感知したが、伊方発電所1,2,3号機は異常なく運転を継続している。
- 1号機 感知せず
- 2号機 感知せず
- 3号機 9ガル
- 地震による環境への放射能の影響はありません。
その後、四国電力株式会社から、
- 調査の結果、1,2号機観測用地震計の出力が0ガルであるにもかかわらず、
- 1,2号機の中央制御室に地震感知の表示が点灯していること
- 本店へデータ送信している観測用地震計の1,2号機の値は、1号機:12ガル、2号機:11ガルを表示していることから、第1報でお知らせした値を以下のとおり訂正する。
- 1号機 12ガル
- 2号機 11ガル
- 3号機 9ガル
- 1,2号機観測用地震計の出力が0ガルを表示した原因について、今後、調査を実施する。
- 地震による環境への放射能の影響はありません。
との第2報がありました。
県としては、八幡浜保健所職員が伊方発電所に立ち入り、現場の状況を確認しました。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
観測地震データ出力の表示不良の原因は、伊方1、2号機観測用地震測定装置から伊方発電所データ処理装置へのデータ送信時に一過性の通信不良が発生し、観測地震データ出力が0ガルを記録したものと推定される。
また、伊方発電所において、地震を感知した場合の社外への通報連絡には、観測地震データ出力の値を使用しているため、1、2号機中央制御室にて地震感知の表示灯が点灯していたにもかかわらず、1、2号機0ガルと記録していた観測地震データ出力を正とし、1、2号機は感知せずと通報連絡した。
対策
- 観測地震動データの信頼性向上のため、既設のデータ処理装置に追加してバックアップ表示装置を設置し、データ処理・通信部分を2重化した。
- 地震発生時の観測値にデータ通信不良による異常の可能性がないかを確認するとともに、異常の可能性が認められる場合は、バックアップ表示装置との比較等を行うこととした。
- 本事象の対策の内容を運転マニュアル類に定めるとともに関係者に周知した。