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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成18年度(2006年度)
- 伊方2号機一次冷却材中のよう素濃度の上昇
- 通報連絡日時:2006年10月11日4時02分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
10月11日(水曜日)4時02分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 本日3時10分、定期検査中の伊方2号機において、一次冷却材中のよう素(I-131)濃度の上昇が確認された。
- 詳細は調査中である。
- 本事象による環境への放射能の影響はない。
その後、四国電力株式会社から、
- 3時00分に採取した一次冷却水のよう素濃度は7.2Bq/cm3(暫定値)であり、運転上の制限値(5.1×104Bq/cm3)を下回っている。
- 通常運転中、よう素濃度は1週間に3回測定しており、前回10月6日の測定では1.8×10-1Bq/cm3であった。
- 今後、燃料を取り出して、燃料の漏えいの調査を行う予定である。
との連絡があった。
10月30日(月曜日)10時20分、四国電力株式会社から、漏えい燃料の調査結果について、次のとおり連絡がありました。
- 燃料集合体全数(121体)について、シッピング検査を実施した結果、燃料集合体1体に漏えいが認められたことから、一次冷却材のよう素(I-131)濃度上昇の原因は、燃料集合体からの漏えいによるものと推定される。
- 当該燃料集合体については使用済燃料ピットに適切に保管のうえ使用しないこととし、健全な燃料に取り替える。
- 今後、当該燃料集合体について、製造履歴、使用履歴等を調査する。
- 本事象による環境への放射能の影響はない。
放射能の放出量については別紙のとおり。
県としては、八幡浜保健所の職員を伊方発電所に派遣し、調査結果等を確認しております。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
一次冷却材中のよう素濃度の上昇は、
- シッピング検査の結果、燃料1体について漏えいが認められたこと
- 当該燃料について調査した結果、外観には漏えいに至るような損傷および変形は認められず、製造、取扱および運転履歴に異常が認められなかったこと
から、当該燃料に偶発的に発生した燃料棒からの微少な漏えいと推定される。
対策
- 漏えいが認められた燃料は、健全な燃料に取替える。
- 漏えいが認められた燃料は、外観上の損傷等が認めれらないことから、他の燃料と同様に、再処理施設へ搬出されるまでの間、使用済み燃料ピットで保管する。