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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成19年度(2007年度)
- 伊方1号機燃料移送キャナル床面への水漏れ
- 通報連絡日時:2007年4月3日10時55分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
4月3日(火曜日)10時55分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 通常運転中の伊方1号機において、燃料移送キャナル床面に水がたまっていることを、10時00分頃、保修員が確認した。
- 詳細は、調査中である。
- 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。
その後、四国電力株式会社から、
- 調査の結果、冷却材貯蔵タンクから燃料移送キャナルにつながっている系統の弁にシートリークがあり、かつその下流の弁が点検のために開となっていたため、冷却材貯蔵タンク循環ポンプを運転した際に、冷却材貯蔵タンクの水が約1.6m(推定放射能量約352.4×10ベクレル)漏れたものと思われる。
- 冷却材貯蔵タンク循環ポンプを停止するとともに、下流の弁を閉とすることにより、漏れは停止している。
- キャナル底面にたまった漏えい水は回収し、液体廃棄物として処理する。
- 今後シートリークのあった弁の点検を実施する。
との連絡があった。
県としては、八幡浜保健所の職員を伊方発電所に派遣し、現場の状況等を確認しております。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
燃料移送キャナル水張り系統の第一閉止弁を分解点検した結果、弁体、弁座及び弁棒に損傷等の異常はなかったが、弁体及び弁座シート部にゴミ付着跡と思われる変色が見られたことから、漏えいは弁体と弁座間にゴミなどが噛み込み、弁シート部に微細な隙間が生じたことにより、漏えいが発生したものと推定。
対策
- 当該弁の弁体及び弁座等の手入れを行った後に復旧した。また、水張りを実施し冷却材貯蔵タンク循環ポンプを起動した状態で、漏えいがないことを確認した。
- 当該事象を踏まえて、従来から実施している機器開放点検時の異物混入防止対策、内部清掃・最終確認時の異物確認を徹底するよう関係者に周知する。