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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成19年度(2007年度)
- 伊方1号機格納容器4階通路の目皿付近の水たまり
- 通報連絡日時:2007年5月16日16時30分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
5月16日(水曜日)16時30分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 5月16日(水曜日)15時00分頃、定期点検中の伊方1号機で、格納容器4階通路の目皿付近に水たまりがあることを保修員が確認した。
- 今後、詳細について調査する。
- 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。
その後、四国電力株式会社から、その後の状況等について、次のとおり連絡がありました。
- 1号機の格納容器4階にある補機冷却系配管(放射能を含まない系統)の隔離のための弁操作を実施していたところ、系統中の閉めるべき弁を閉めていなかったため、ホース及び余剰水受けを経由して、補機冷却水が目皿(排水口)の周辺に溜まった。
- 漏れた冷却水(約15リットル)は、目皿から格納容器サンプに回収した。
県としては、八幡浜保健所の職員を伊方発電所に派遣し、現場の状況等を確認しております。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
小型余剰水受けへ大量のドレン水が流入しあふれた原因は、
- ドレン水が流出したホースは、当初の隔離作業により水抜きが完了した系統につながっているホースであったため、元弁は開状態のままで小型余剰水受けに入れておいた。この場合、隔離範囲が変更され、ドレン水の発生が予想された時点で、当該ドレン弁を閉にしておくべきであるが、開の状態であった。
- この操作ミスは、操作担当者が作業前に確認していなかったためであるが、これは、検討担当者から操作担当者へ当該ドレン弁からドレン水が排水されるという情報が伝達されていなかったことが主因である。
対策
- 隔離範囲変更時も通常の隔離検討と同様に作業手順、ドレン・ベント箇所を十分に検討し、検討担当者は操作担当者へ作業手順、ドレン・ベント箇所がわかる資料を用いて確実に操作内容を伝達することを関係者に周知した。
- 小型余剰水受けへホースを入れる場合は、ドレン水またはベント水の流入を確実に回避するため、該当する弁を閉とすることを徹底する運用とし、関連マニュアルを改正した。