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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成19年度(2007年度)
- 伊方2号機アスファルト固化装置の自動停止
- 通報連絡日時:2007年5月17日19時32分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
5月17日(木曜日)19時32分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 5月17日(木曜日)18時35分頃、通常運転中の伊方2号機において、アスファルト固化装置の異常を示す警報が発信し自動停止した。
- 今後、詳細調査を実施する。
- 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。
その後、四国電力株式会社から、その後の状況等について、次のとおり連絡がありました。
- 発信した警報は「混和機軸封油圧力低」である。
- 現場を確認した結果、アスファルト固化装置軸封油循環ポンプBから異音がしたため、当該ポンプを手動停止し、予備機である軸封油循環ポンプAを起動した。
- ポンプBについては、分解点検中である。
- ストレーナに粘着質の不純物が付着していたことを確認した。
復旧状況等
5月30日(水曜日)10時50分、四国電力株式会社から、復旧状況等について、次のとおり第2報がありました。
- 軸封油循環ポンプB廻りを点検した結果、ポンプ入口のストレーナ内部に粘着性の物質が認められたことから、これによってポンプ入口に油が供給されず油圧が低下したものと推定された。
- 当該ストレーナを清掃手入れを行うとともに、軸封油系統の点検・清掃を行い、油を交換した後、当該ポンプ及びアスファルト固化装置の試運転を行い、本日10時00分、通常状態に復旧した。
- 今後、引き続き原因の調査を実施するとともに、調査結果に基づき必要な措置を実施する。
- 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。
県としては、八幡浜保健所の職員を伊方発電所に派遣し、復旧状況等を確認しております。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
アスファルト混和機の軸封油圧力が低下し、アスファルト固化装置が自動停止した原因は、軸封油タンク加熱管表面などで軸封油が熱劣化して発生した炭素と不溶性酸化物が、下流側の軸封油ポンプ入口ストレーナのこし網に過度に堆積し、軸封油の流れが妨げられることにより、ポンプ出口圧力がアスファルト混和機自動停止圧力まで低下したものと推定される。
対策
- 軸封油循環ポンプB入口ストレーナの清掃、軸封油タンク加熱管表面に付着したスケールの除去ならびに、軸封油の入替えを行い、軸封油系統機器の健全性を確認してアスファルト固化装置を通常状態に復旧した。
- 軸封油循環ポンプA入口ストレーナについても清掃を実施した。
- 軸封油循環ポンプ入口ストレーナの清掃頻度を詰まってから清掃する保全方式から1回/6ヶ月定期的に清掃する保全方式に変更する。