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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成19年度(2007年度)
- 伊方3号機補助蒸気ドレン配管からの水漏れ
- 通報連絡日時:2007年5月21日1時45分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
5月21日(月曜日)1時45分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 5月21日(月曜日)0時45分頃、通常運転中の伊方3号機において、補助蒸気ドレン配管から水漏れがあることを運転員が確認した。
- 本配管の水には放射能は含まれていない。
- 詳細については、確認中である。
- 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。
その後、四国電力株式会社から、その後の状況等について、次のとおり連絡がありました。
- 当該箇所の隔離を行い漏れは停止した。
- 当該ドレン配管の溶接部近傍に貫通穴(横約3mm、たて約1mm)を発見した。
- 現在、配管の取り替え作業中である。
復旧状況等
5月30日(水曜日)11時00分、四国電力株式会社から、復旧状況等について、次のとおり第2報がありました。
- 当該配管を耐食性に優れたステンレス配管に取り替え、本日10時30分、漏えいのないことを確認し、通常状態に復旧した。
- 今後、引き続き調査を実施することとする。
- 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。
県としては、八幡浜保健所の職員を伊方発電所に派遣し、復旧状況等を確認しております。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
漏えいの原因は、配管取替時の溶接施工の際、溶接施工性がやや悪く、配管内面の溶接金属部が部分的に凹状態となっていたため、ドレントラップの動作に伴うドレンが形状変化部で偏流してエロージョン(機械的摩耗)が発生し、徐々に減肉が進行し、貫通に至ったものと推定される。
対策
- 当該配管を切断し、耐食性に優れたステンレス配管に取り替えた。
- 3号機の補助蒸気系統のドレン配管のうち、ドレントラップ下流の気液二相流の影響が顕著である範囲の炭素鋼製小口径配管(溶接施工性及び配管肉厚を考慮して2インチ以下とする)の突き合せ溶接部を、次回定検でステンレス配管に取り替える。なお、1・2号機については該当する溶接部はない。
- 3号機の補助蒸気系統のドレン配管については、今回の取り替え範囲を含み全体を今後計画的にステンレス配管に取り替える。また、既設の炭素鋼配管およびステンレス配管を切断した際、内面の減肉状態を確認し、その結果を保全計画に反映する。