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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成19年度(2007年度)
- 伊方2号機海水取水口除塵装置洗浄用海水配管からの水漏れ
- 通報連絡日時:2007年6月29日10時45分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
通常運転中、復水器冷却用海水の取り込み口にある除塵装置の洗浄用海水配管から漏えいがあることを運転員が確認した。
調査の結果、当該配管に約7mm×5mmの貫通穴が1箇所確認された。
当該配管を取替え、漏えいのないことを確認し復旧した。
プラント運転及び環境への影響はなかった。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
当該配管は、建設時に耐食性があるメッキ処理を施した炭素鋼配管であったが、除塵装置ハウジング取替時に入口配管については、通常運転時間が短く、異常時に迅速に対応可能な箇所であることからメーカー標準仕様であるメッキ処理を施していない炭素鋼配管に取替えていた。
そのため、除塵装置の停止時に、配管水平部下面に海水の溜まりがあり、その溜まり水により徐々に腐食が進行し貫通に至ったものと推定される。
対策
- 当該配管を耐食性に優れた内面ポリエチレン粉体ライニング配管に取替えを実施した。
- 当該配管と同仕様(炭素鋼)である除塵装置2B2洗浄用海水配管について内面ポリエチレン粉体ライニング配管に取替えを実施した。
- 1,2号機の洗浄用海水ポンプ出口から除塵装置までの配管のうち、建設時から取替えを実施していない配管(メッキ処理を施した炭素鋼配管)についても念のため、計画的に内面ポリエチレン粉体ライニング配管へ取替える。なお、炭素鋼配管で海水が溜まりやすい構造の配管については、腐食の進行が早くなる旨を関係箇所に周知する。