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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成19年度(2007年度)
- 伊方2号機アスファルト固化装置補助蒸気戻り配管からの水漏れ
- 通報連絡日時:2007年8月6日3時35分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
8月6日(月曜日)3時35分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 8月6日(月曜日)2時51分頃、通常運転中の伊方2号機において、アスファルト固化装置補助蒸気戻り配管から、水が漏れているのを運転員が確認した。
- 詳細は調査中である。
- 本事象による環境への放射能の影響はない。
その後、四国電力株式会社から、
- アスファルト固化装置は、運転停止中である(前回使用6月29日)。
- 水漏れは、建屋外に設置しているアスファルト供給タンク等の保温用補助蒸気の戻り配管の溶接部近傍の貫通穴(横2mm、縦1mm)によるものであり、アスファルト固化装置への蒸気の供給を停止したことにより、水漏れは止まった。
- 当該配管を取替えることとする。
- 漏えいした水は、放射能を含まないものであり、漏えい量は、約50リットル
と推定される。
との連絡があった。
復旧状況等
8月20日(月曜日)11時00分、四国電力株式会社から、復旧状況等について、次のとおり第2報がありました。
- 当該配管を耐食性に優れたステンレス配管に取り替え、8月20日(月曜日)10時50分、漏えいのないことを確認し、通常状態に復旧した。
- 原因については、引き続き調査する。
- 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。
県としては、八幡浜保健所の職員を伊方発電所に派遣し、復旧状況等を確認しました。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
アスファルト固化装置補助蒸気ドレン配管からの水漏れの原因は、配管の貫通穴付近は、垂直方向の45度差し込み溶接エルボ部であり、上流側直管とエルボ差し込み部等の構造不連続な部分で乱流が生じ、ドレンが衝突することにより、直管が徐々に減肉し、進展して貫通に至り、漏えいしたものと推定される。
対策
- 当該配管を切断し、耐食性に優れたステンレス配管に取り替えた。
- 1、2号機の付属設備本体に含まれる補助蒸気系統のドレン配管のうち、気液二相流による減肉の可能性がある範囲のステンレス配管への取替ができていない箇所について、今後計画的に取替える。
また、3号機についても同様な箇所について、第11回定検から計画的に取替える。