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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成19年度(2007年度)
- 伊方3号機第6高圧給水加熱器水位制御装置の調節器の異常
- 通報連絡日時:2007年8月11日18時15分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
通常運転中、第6高圧給水加熱器3Bの水位制御機能に異常があることを運転員が確認した。
調査の結果、第6高圧給水加熱器3B水位制御装置の調節器の不具合であることが判明したため、当該調節器を予備品に取替え、水位制御機能に異常のないことを確認し、通常状態に復旧した。
復旧までの間、バックアップ用水位制御装置に切り替えており、第6高圧給水加熱器ドレン水位の制御機能に問題はなかった。
環境への影響はなかった。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
第6高圧給水加熱器の水位制御機能に異常があった原因は、調節器の手動信号と自動信号がほぼ等しくなった場合に、平衡指示計の自動信号と手動信号間で空気もれが発生したことにより、調節器出力の異常な変化が発生し水位制御弁を変動させたことから、水位の変動を起こしたものと推定される。
また、平衡指示計の空気もれについては、調節器内部のエアーチューブを取り替えるとき平衡指示計の取り付け基板が変形したことにより、シール面とボールのずれがおこり自動信号と手動信号間の空気もれが起こったと推定される。
対策
- 当該調節器を予備品と取り替え、健全性を確認のうえ復旧した。
- 運転中の故障に対応するため今後とも調節器の予備品を常備する。
- 次の事項を作業要領書に反映するとともに、関係者に周知する。
- 調節器の点検時に、平衡指示計空気もれ確認試験を行う。
- 調節器内のエアーチューブ取替を行う場合は、平衡指示計の取り付け基板に無理な力を加えて変形させないようにする
- 1、2、3号機の同型式調節器について、至近の定検にて平衡指示計空気もれ確認試験を行う。
- 今後、手動信号による不要な平衡指示計動作を行わせないように、手動信号の設定圧力を0kPaに設定する。