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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成19年度(2007年度)
- 伊方3号機送電線主保護リレーの故障
- 通報連絡日時:2007年8月21日17時20分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
通常運転中、送電線(四国中央西幹線1L)主保護リレーの異常を示す信号が発信した。
調査の結果、主保護リレー装置内にある整定カードの不調により異常を示す信号が発信したものと推定された。
このため、当該カードの取替えを行い、運転状況が正常であることを確認し、通常状態に復旧した。
プラント運転及び環境への影響はなかった。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
主保護リレーの故障を示す信号が発信した原因は、主保護リレーA装置の整定回路カードに取付けられているデータ授受用ICの故障により、主保護リレーA装置の故障を示す警報が発信したものと推定される。
なお、調査結果より、当該ICは破損・変色等外観上有意な損傷はなく、メーカにおいて汎用的に使用されているICであり、その使用実績から当該ICの偶発故障と推定される。
対策
主保護リレーA装置の整定回路カードを新品に取り替えた。
なお、主保護リレーA装置を含め送電線保護リレー装置は
- 保守・運用性等を考慮して装置を多重化しており、片系故障時においても送電線保護機能や運用上支障がない
- 自動(常時)監視機能等の自己診断機能を有するため、異常状態を速やかに検出可能
- 万一の故障発生時においても速やかに部品調達および取替えが可能
であることから、今後とも送電線保護リレー装置における保守・連絡体制を維持し、迅速な対応に努める。