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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成19年度(2007年度)
- 伊方3号機原子炉建屋1階通路部の水たまり
- 通報連絡日時:2007年9月26日12時30分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
9月26日(水曜日)12時30分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 9月26日(水曜日)11時50分頃、定期点検中の伊方3号機で、原子炉建屋1階通路部に水たまりがあることを運転員が確認した。
- 今後、詳細について調査する。
- 本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
その後、四国電力株式会社から、その後の状況等について、次のとおり連絡がありました。
- 格納容器空調装置A、Bの電動弁の開閉テストを実施したところ、分解していた出口配管の弁の開口部から補機冷却水が漏えいした。
- 漏えい量は、約1.4m3と推定される。
- 漏えい水は、目皿から補助建屋サンプに回収し、床の水は拭き取った。
- 漏えい水の放射能を測定した結果、放射能は含まれていなかった。
- 原因については引き続き調査する。
県としては、八幡浜保健所の職員を伊方発電所に派遣し、現場の状況等を確認しております。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
分解点検中の手動弁から純水が漏えいした原因は、
- 水抜き時に開閉試験対象の電動弁を開とする操作を手順に入れなかったため、電動弁が閉の状態で水抜きが行われ、電動弁上流側に純水が残り、当該電動弁開閉試験時に残っていた純水が下流に流れたことによる。
- 電動弁を開として水抜きを実施しなかったのは、水抜き手順書に本操作手順がなかったためであるが、これは、手順書作成時に担当者が検討に用いた系統図の弁表示に頼ったため、電動弁が自動信号により閉止となっていたことに気づかなったことによる。
対策
- 水抜き範囲内の弁を確実に開とするため、遠隔操作弁(電動弁、空気作動弁)については、機器と連動して状態が変わるか否かに関係なく、すべて開であることを確認する手順とし、関連マニュアルを改正した。
- 隔離水抜き等の作業においては、機器と連動して弁の開閉状態が変わるものに留意する必要があることを、あらためて、管理者を含め、関係者に周知した。