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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成19年度(2007年度)
- 伊方3号機一次冷却材流量検出回路伝送器の不具合
- 通報連絡日時:2007年10月30日15時30分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
10月30日(火曜日)15時30分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 10月30日(火曜日)14時53分頃、調整運転中の伊方3号機で、一次冷却材流量低を示す信号が発信した。
(各ループに流量を測定する計器が4個ずつあり、Cループの4個のうち1個が発信)。 - 今後、詳細について調査する。
- 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。
※流量を測定する計器は4個あり、そのうち1個が異常を発信したが、他の3個で一次冷却材流量は正常に計測されている。
復旧状況等
10月31日(水曜日)9時15分、四国電力株式会社から、復旧状況等について、次のとおり連絡がありました。
- 調査の結果、原子炉格納容器内にある一次冷却材流量検出回路の伝送器の不具合により、流量低を示す信号が発信したことが判明した。
- 当該伝送器を予備品に取り替え、一次冷却材流量の指示が正常であることを31日8時30分に確認し、通常状態に復旧した。
- 原因については、引き続き調査する。
- 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。
県としては、八幡浜保健所の職員を伊方発電所に派遣し、復旧状況等を確認しております。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
一次冷却材流量低を示す信号が発生した原因は、当該一次冷却材流量伝送器の入出力試験、タッピング時の出力変動状態確認、内部詳細点検を実施したところ異常は認められなかったが、アンプ回路を構成するトランジスタの一時的な動作不良が発生する可能性は否定できないことから、同トランジスタの一時的な動作不良によって、アンプ回路の出力電流が低下し、一過性の伝送器出力低下が発生したものと推定される。
対策
- 当該伝送器を予備品と取り替え、健全性を確認のうえ復旧した。
- 今後とも、伝送器を予備品として常備する。