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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成19年度(2007年度)
- 伊方1号機湿分分離加熱器ドレンタンクB水面計のガラス損傷について
- 通報連絡日時:2008年3月6日16時20分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
通常運転中、湿分分離加熱器ドレンタンクB付近において火災報知器が発信したため、現地を確認したところ、蒸気がもれていることを運転員が確認した。
湿分分離加熱器ドレンB系統を隔離し、蒸気を停止し、調査したところ、ドレンタンクB水面計のガラスが損傷していることを確認した。このため、当該水面計のガラス部分とパッキンを新品に取替え、復旧した。また、水面計本体や配管などは健全であることを確認した。
環境への放射能の影響はなかった。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
水面計の分解点検、異常発生時の状況調査等から、最初、マイカガスケットの表面が劣化して、水面計気相部側面より微量な蒸気漏れがあり、この点検のための隔離操作において、最初に上部元弁を閉としたため、水面計水位が上昇し、水面計内部が満水状態になり、気相部漏れ箇所からの漏えい蒸気が増加し、その後、増加した漏えい蒸気によりシーリングガスケットも損傷し、水面計からの漏えい蒸気量がさらに増加し、高温・高圧水の漏えい量増加に伴う衝撃により、水面計ゲージガラスに亀裂が発生し、続いてゲージガラス正面の中央部に穴が開き、高温、高圧水が蒸気となって漏えいに至ったものと推定される。
対策
- 当該水面計および湿分分離加熱器ドレンタンクAの水面計については、今回の定検時に、ガラス式水面計から安全性に優れたマグネット式水面計に取替える。
- 1~3号機の高温、高圧(0.5MPa以上、150℃以上)の水面計については、計画的にガラス式水面計から安全性に優れたマグネット式水面計に取替える。なお、取替までの間は、他の計器によりレベル監視が可能な水面計は、通常運転中、元弁を閉する運用とする。
- 水面計の隔離手順について、下部元弁から閉するよう運転連絡書にて周知する。