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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成19年度(2007年度)
- 伊方1号機制御用空気圧縮機1Aの異常
- 通報連絡日時:2008年3月20日10時45分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
通常運転中、制御用空気圧縮機1Aの負荷運転と無負荷運転を切替える制御に異常を確認した。
調査の結果、制御用空気圧縮機1Aの制御回路に設置されている負荷運転と無負荷運転を切替えるための電磁弁に不具合が確認されたことから、当該電磁弁を新品に取り替え、運転状態を確認し、復旧した。
制御用空気圧縮機1A停止中は、1B(予備機)が自動起動したため、制御弁等への制御用空気供給に問題はなかった。
プラント運転への影響および環境への放射能の影響はなかった。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
現地調査の結果、制御用空気圧縮機本体及び配管系統に異常はなく、制御回路に設置している電磁弁の動作不良と判明した。
当該電磁弁は約2年前の取替以降の繰り返し作動によってホルダ脚部にわずかな摺動傷が発生し、負荷運転への電磁弁切替時にその傷がボディの挿入穴に引っかかり中間位置となったため、空気だめ、排気口側、シリンダ吸入弁用ダイヤフラム側の3つの経路が開状態で保持された。このため、吸入弁からの空気の逃げ道ができ、空気圧縮機が正常に空気を圧縮できなくなったことから、制御用空気の圧力低警報が発信するとともに予備機が自動起動したものと推定される。
なお、制御用空気圧縮機1A停止中は、1B(予備機)が自動起動したため、制御弁等への制御用空気供給に問題はなかった。
対策
- 当該電磁弁を新品に取り替えた。
- 当該電磁弁の取替周期を2定検毎から毎定検に変更する。
- 1,2,3号機の至近の定検において、当該電磁弁を二重化し、動作不良時には予備側の電磁弁に手動で切替できるよう改造する。
- 今後とも電磁弁を予備品として常備する。