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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成20年度(2008年度)
- 伊方1号機ほう酸補給ラインからの水漏れ
- 通報連絡日時:2008年5月21日12時30分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
5月21日(水曜日)12時30分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 5月21日(水曜日)11時40分頃、定期検査中の伊方発電所1号機において、管理区域内で系統耐圧検査の準備作業をしていた作業員3名が少量被水した。
- 作業員3名の放射性物質による身体表面の汚染はない。
- 現在、詳細な情況を調査中。
- 本事象による環境への放射能の影響はない。
5月21日(水曜日)17時00分、四国電力株式会社から、その後の状況について、次のとおり連絡がありました。
- 調査の結果、系統耐圧検査準備のため取り外していた圧力計の元弁が開となっていたことから、同配管から約15リットルの水が漏えいしたもので、圧力計の元弁を閉止して漏えいは停止した。
- 漏えいした水のうち、約14リットルはポリエチレン袋で回収し、床面に飛散した水はウェスでふき取った。
- 漏えいした系統の水を分析した結果、放射能は含まれておらず、被水した作業員3名の被ばくはなかった。
- 引き続き、原因について調査する。
- 本事象による環境への放射能の影響はない。
県としては、八幡浜支局原子力安全室の職員を伊方発電所に派遣し、現場の状況等を確認しております。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
耐圧検査用仮設圧力計の取付時期や隔離条件が作業要領書に明確に記載されていなかったため、ほう酸フィルタ出口圧力計を耐圧検査用仮設圧力計に付け替える計画外の作業が系統水張り操作と並行して実施された。
工事担当者は、圧力計の元弁が閉であると思いこんでいたため、改めて作業許可手続を実施しないまま、出口圧力計の取り外しを計装担当者に依頼した。
その結果、元弁が開状態のまま出口圧力計が取り外されたところに、系統の水張りが実施されたため、開口端となった圧力計取付座より水張り用純水が漏えいしたものと推定される。
対策
- 計画外の作業が発生した場合は、改めて作業許可手続きを実施することを徹底するよう関係者に周知した。
- 耐圧検査に必要な仮設品の取付・取り外し作業については、水張り操作等、系統構成が順次変更されていく期間中に実施される場合も多いことから、作業に必要な系統隔離を確実なものとするため、作業時期及び仮設品の取り付け位置、系統隔離を含む作業条件を作業要領書において明確にすることとし、その旨、関連マニュアルを改正した。