平成20年度(2008年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方3号機復水器の海水の漏えい

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通報連絡日時:2008年9月6日22時38分
県の公表区分B

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表

異常の内容

9月6日(土曜日)22時38分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。

  1. 9月6日(土曜日)22時08分、定期検査に伴う出力降下中の伊方3号機において、2次系の水質異常を示す信号が発信したため、現地確認をした結果、復水器ホットウェル3Aの導電率が高いことを確認した。
    22時08分現在の導電率 約0.3マイクロジーメンス/cm
    注意信号設定値 0.3マイクロジーメンス/cm
  2. 今後、監視強化を行うとともに、定検時に詳細を調査する。
  3. 本事象による環境への放射能の影響はない。

9月7日(日曜日)10時50分、四国電力株式会社から、その後の状況について、次のとおり第2報がありました。

  1. その後、復水器ホットウェル3Aの水質を確認した結果、ナトリウム及び塩素が有意に検出されたことから、微量な海水の漏えいと推定される。
  2. 混入した海水は、復水脱塩装置により除去されるため、運転及び停止操作上問題とはならない。
  3. 伊方発電所3号機は当初計画どおり、9月7日(日曜日)0時20分に送電を停止し、定期検査を開始した。
  4. 本事象による環境への放射能の影響はない。

県としては、八幡浜支局原子力安全室の職員を伊方発電所に派遣し、現場の状況等を確認しております。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

漏えいが確認された復水器細管1本の外面目視点検の結果、無数の小さな点状の孔が認められたこと及び細管内面には傷等の異常は認められないことから、外面からの点状の減肉が徐々に進行し、貫通に至ったものと推定される。

無数の小さな点状の孔が発生した原因は、当該箇所は流速の速い管束外周部に配置されていること、また、当該箇所周辺の復水器胴側壁には多くのブロー管台及びドレン管台がありドレン等の流入により湿分の雰囲気が高いことから、タービン排気蒸気流等によるドロップレットエロージョンによるものと推定される。

対策

  1. 当該管については、施栓を実施し、施栓を行った箇所について漏えい検査により漏えいがないことを確認した。
  2. 復水器外周細管の高感度ECTについては、当面は1回/2定検で実施することとする。

県の公表

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