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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成20年度(2008年度)
- 屋外消火配管からの消火用水の漏えい
- 通報連絡日時:2008年9月12日11時15分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
運転員が屋外消火栓まわりの地面から水が漏れ出ていることを確認した。
調査の結果、消火栓と消火配管との接続フランジのガスケットが損傷し、消火用水が漏えいしていたことが確認されたので、応急措置として当該ガスケットをゴム製ガスケットに取り替えて一旦復旧し、当初と同仕様のガスケットが入荷した後、再度ガスケットを取り替えて、通常状態に復旧した。消火系統を隔離している間は、消防自動車を待機させた。
プラント運転への影響及び環境への放射能の影響はなかった。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
当該消火栓取り替え時にガスケットが正常に挿入できていなかった可能性が否定できず、取り替え以降の消火訓練等による消火ポンプの運転、停止により消火用水配管内に繰り返し圧力変動が加わった結果、正しい位置に挿入できていなかった部分のガスケットに徐々に亀裂が入り、今回の消火ポンプ運転により、ガスケットが割れて欠落し、漏えいに至ったものと推定される。
対策
- ガスケットが、フランジ面の正しい位置に挿入できるように、フランジ外径と同じ外径で挿入時の位置ずれが生じないよう、フランジボルトを通す穴を開けたフランジガスケットに変更した。
さらに念のため、耐久性の向上を図ることとし、ガスケットの厚さを従来の1.5mmから3mmのものに変更した。 - 類似の消火栓(14箇所)について総点検を行った結果、水漏れ等の異常は確認されなかった。
今後は、予備のフランジガスケットを常時保有するとともに、当該屋外消火用水配管系統については、平成22年度の消火用水配管地上化に合わせ、より信頼度を向上させた消火設備に改良することとしている。