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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成20年度(2008年度)
- 伊方1号機2次系ブローダウンタンク排水の冷却水配管からの消火用水の漏えい
- 通報連絡日時:2008年9月12日16時25分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
通常運転中、タービン建家地下1階壁面にある2次系ブローダウンタンク排水の冷却水配管壁貫通部より水漏れがあることを保修員が確認した。
調査の結果、消火用水系統からの分岐である当該冷却水配管からの消火用水の漏えいであることを確認したので、当該冷却水配管と壁の隙間にコンクリート補修材及び樹脂を充填し、漏えいのないことを確認した。消火系統を隔離している間は、消防自動車を待機させた。
今後、恒久対策として、漏えい箇所は系統から切り離すこととし、当該冷却水は、ルートを変更して、確保する。
プラント運転への影響及び環境への放射能の影響はなかった。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
配管内面を調査したところ、配管製作時の長手継ぎ手溶接部に、溝状の腐食及び貫通穴が認められた。当該冷却水配管は炭素鋼配管であり、経年使用により長手継ぎ手溶接部に沿った溝状の腐食が発生進展し、貫通に至ったものと推定される。
対策
- 当該冷却水配管は、プラント運転中は使用しておらず、定検中のみの使用であることから、消火用水系統からの切り離しを行い、閉止フランジを取り付けた。
当該冷却水については、今後、所内用水系統から供給するよう変更する。 - 同じ仕様で長手継ぎ手溶接部がある1号機の1箇所については、平成21年度に取替を実施する。