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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成20年度(2008年度)
- 伊方発電所における地震の観測
- 通報連絡日時:2009年1月25日2時59分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
通常運転中、2次系の第2低圧給水加熱器Bを加熱する抽気の温度指示が振れていたため調査したところ、当該温度計に不具合があることを確認した。
調査の結果、抽気管に設置している温度測定素子の断線による温度指示不良の可能性があることが確認された。
当該抽気温度については、第2低圧給水加熱器内圧力、復水温度等により、異常のないことを確認した。
当該温度計は、プラント運転サイクル初期のパラメータ確認に使用するもので、通常運転時には使用しておらず、また、当該温度素子は復水器内部の抽気管に設置されており運転中に保修できないため、次回定検時に取替を行うこととした。
プラント運転への影響及び環境への放射能の影響はなかった。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
調査の結果、当該温度計の温度測定素子が破断していた。温度測定素子が破断した原因は、前回定検での取り外し・取り付け時の固定用袋ナットの脱着等で温度測定素子の固定用袋ナット付近の外表面に微小な傷が生じ、さらに、温度測定素子を、低圧給水加熱器本体との間にわずかな隙間ができる寸法・形状の固定金具で取り付けてあったことから、プラント運転中の振動により、この傷を起点とし破断に至ったものと推定。
対策
- 当該温度計を新品に取り替えるとともに、固定金具を隙間のない寸法・形状のものに取り替えた。また、類似箇所の温度計(3箇所)についても念のため固定金具を含め新品に取り替えた。
- 復水器内部の温度計を取り外しした場合は、温度計を新品に交換するとともに、固定金具については、隙間のできない形状とするように作業要領書に記載する。