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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成20年度(2008年度)
- タービングランド蒸気復水器排気ファン3Bの操作回路の異常
- 通報連絡日時:2009年3月24日17時20分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
通常運転中、タービングランド蒸気復水器排気ファン3Bの操作回路に不具合があることを確認した。
調査の結果、操作スイッチの不具合により、電源用の電磁開閉器が頻繁に「入」「切」を繰り返していたことが判明したため、操作スイッチを新品に取り替え、復旧した。
当該ファンは2台設置されており、通常1台が運転している。運転中のファンが故障した場合は、残った停止中のファンが自動で起動するが、この機能には問題なかった。
本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はなかった。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
操作スイッチの接点に何らかの異物が一時的に付着して接触状態が不安定となっていたところに、運転員が操作スイッチに触れたことで接触状態が変化し、操作スイッチの接点が入切を繰り返したため、連動する電磁開閉器がチャタリング(頻繁に「入」「切」を繰り返すこと)を起こしたものと推定される。
また点検の結果、電磁開閉器の電磁石コイルの抵抗値が増大していたが、これは、電磁開閉器のチャタリングにより通常よりも大きな電流が繰り返し流れ電磁石コイルが加熱された結果、コイルとリード線との接合部が損傷したためと推定される。
対策
- 当該操作スイッチを新しいものに取り替えた。また、電磁開閉器を含む電気品の一部や、タービン補機シーケンス盤カードのインターフェイスカードについても、予備品に取り替えた。
- 同型式の操作スイッチを操作する際に、チャタリングが発生した場合には、電磁開閉器の損傷を防ぐため、直ちに操作を中止すること等をワンポイントレッスンにまとめ、関係者に周知する。